スカンジナビアン・スカイ

漫画家ときどきライダーのちママの本田恵子が空に描く気まぐれグラフィティ

ランタンの灯る夜

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2月9日から11日まで、長崎に取材旅行に行ってきました。
折しも長崎は、中国の旧正月(春節)を祝う、ランタンフェスティバルの最中。
街中のいたるところに朱色のランタンが飾られて、昼のうちからとても華やか。
いくつかあるイベント会場の中でも、メインになっている湊公園に案内してくれたのは
ホンダドリーム長崎のFさんとAさん。
お店が終わったあとのお疲れのところを、ありがとうございました!

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夜空に龍が舞い、
遥かな大陸の物語がやさしい光に浮かび上がります。

華やかで幻想的で、なまめかしくもあって。
わたしたちが行ったそのときは、琉球國祭り太鼓エイサーの
勇壮なリズムが響いていましたが
もの悲しげな二胡の調べの流れる中をそぞろ歩けばまた
異国情緒もひとしおかもしれません。

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そういえば、1年前の旧正月は、横浜の中華街に遊びに行ったんだったなあ。
夜の美しさは、だんぜん長崎に軍配が上がりますねBrilliant

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衝撃的だったのは、祭壇に飾られた豚さんの頭、頭、頭・・↓
神に捧げる供物だそうですが、よく見ると額には尻尾が刺してあります。
う〜む。シュールだ・・。

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そんな豚さんを見たあとも、とろけるように美味しい角煮まんをほおばり
餃子屋さんへうきうき足を伸ばしたわたしたち・・(^〜^…)

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来年またこの時期に、仕事でなくて観光で、
ゆっくり時間とって来てみたい。
夢のような長崎の夜でした。



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すぐそこのアジア

日本生まれの漫画。
小さな島国を飛び出て、いまや世界中で”MANGA"は市民権を得
いまや文化と言ってはばからないほどになりました。
アニメや漫画の人気、ヨーロッパでもアメリカでもアジアでも、すごいですよね。

いまやその力は
愛と歌と花で世界の平和を目指した60年代のフラワーチルドレンよりも
宗教と政治に支配されてしまったサッカーよりも
大きいんじゃないかと思います。
漫画文化がさらに成熟して
大げさな言い方だけど世界の平和に貢献できますように。

世界平和への貢献にはほど遠いですが
わたしなどでも、海外で出版していただく機会が多くなりました。

日本語以外の言語の漫画って、セリフなんかどうなるの?と
疑問に思うでしょう?
ではでは、いくつかご紹介します。

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まず、台湾のコミックス。
これは、日本では宙出版という会社から単行本にしていただいた
Wedding Eve(ウエディング・イヴ)という作品です。
本の体裁・紙質ともに、日本国内とほぼ同質。
絵にかかる書き文字(わたしの手書きの文字)はそのまま日本語。
ふきだしの中のみ、標準中国語で書かれています。

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あまり違和感はないですね。

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プロポーズにOKの答えも「了解」です。


続いて、タイのもの。

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20年以上前の、懐かしい作品「月の夜 星の朝」。
うわ〜〜!お見せするのも恥ずかしい!
でも当時はこれでも、一所懸命描いてたんですよね。

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こちらは薄くて、紙質も印刷も、おせじにも質がいいとは言えないのですが
タイ文字って、見てるだけでカワイイ%82%CD%81%5B%82%C6
ちゃんと擬音・効果音もタイ文字で入ってます。

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ただ、本が日本と逆の開きなので、ご覧↑のように、逆版で製本されるのが悲しい。
見えないかな?2コマ目のバス停のように、書き文字も逆さに。
絵の印象も、すごく違っちゃうのです。
それを嫌って、逆版での出版を許可しない作家さんもいらっしゃるようです。
しかも、この版元さんの場合、ページによって逆だったり元のままだったり。
そのあたりが改善されるとうれしいんですけどね〜。

さて続いては、マレーシア版。

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「雨にぬれても」というこの作品は、弁護士事務所の物語。
このGEMPAK STARZという版元さんの装丁は、デザインがすごく素敵!素晴らしい!
印刷だけはいまひとつなんだけど、デザインはもう、自分の他の作品も
全部お願いしたいくらいのセンスのよさで、気に入ってます。
横書きのマレー語は、ふきだしに入るとこんな感じ↓

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次は大韓民国のハングル文字版。

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「つんつん月子」という、落ちこぼれの雑誌編集者が主人公の作品。
何をしてもダメダメな主人公が、ひと癖もふた癖もある仲間とともに
パワフルに成長していく物語なのですが
これは台湾版も出していただいていて
そのタイトルが「馬力全開」。↓

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いや、いいんですけどね・・そのまんまというか。ストレートっすね。

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携帯電話の画面も、もちろんハングル文字で打ち直してもらってます。

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↑ふたつのコマの間の文字は、日本語だと「ばっ!」ですね。

その国によって、ホントにさまざまですが
自分の仕事がこうして、海の向こうに運ばれて
見知らぬ文化の中で生かしていただけるのは、とてもうれしい。
今日もどこかの国の、誰かの心に、わたしの作品の居場所ができますように。

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フェアウエル・クリスマス

前の記事の「13月の花束」が、「男はどーでもよかった」作品なら、
この「フェアウエル・クリスマス」は
どちらかというと、女性キャラクターよりも男性キャラクターを立てたもの。

主人公が雪のゲレンデで再会を約束した女の子。
翌年のクリスマス、約束どおり会いに来た彼に知らされたのは、
彼女はもう、この世にはいないということ。
でも、彼女は別の形で、再び彼の前に姿を見せたのです。
それは・・・

そんなふうに始まるのですが、暗い物語じゃないんですよ。

わたしは、この作品に出てくる二人の女の子を
白く閉ざされた世界で彼が見た幻、とさえ
とれる描き方をしてみようと思いました。
(雪女ってコトじゃなくてね)
主人公が胸に抱える苦しみに、
ただ優しく降り積もり、傷あとを隠す雪。
彼女たちは、そう、冬という季節そのものかも。

あとですね、作品中に出てくる(はずの)音に、こだわりました。
しんしん雪の降る音、雪崩の地響き、流れてくるクリスマスソング・・。
それらが読んでいるうちに、みなさんの耳に聞こえてきますように。

男性を主人公にするって、わたしにとっては難しいものなのですが
この作品は気に入っています・・。へへ。
(集英社刊の 単行本「天使の惑星」と「THE BEST」に収録されています)


クリスマスを舞台にした作品2本のご紹介でした。

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