スカンジナビアン・スカイ

漫画家ときどきライダーのちママの本田恵子が空に描く気まぐれグラフィティ

狂わせたいの

仕事に疲れたとき、
バイクやクルマで物理的にエスケイプできれば最高だけど
いろいろな事情で
それがかなわないこともあるわけで。

そんなときは
天候に関係なく、ガソリン代もかからず、
はるか彼方まで逃避できてしまう
書物の世界に逃げ込む。

バーチャルな旅の目的地は
たいてい最後は推理小説か時代小説なのですが
そこに行くまでによく手にとるのが
たとえばこんな本。


だまされる視覚 錯視の楽しみ方 (DOJIN選書)だまされる視覚 錯視の楽しみ方 (DOJIN選書)
(2007/01/20)
北岡 明佳

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錯視とは、脳の知覚の誤動作なのだけれど
考えてみればわたしたちは
この誤動作のおかげで
感動したり、快感を得たり、恋におちたりする。

そう考えれば、「正しい」、「間違っている」、なんて
誰に決められるの?ってことなのだ。

きっと、誤動作しまくりの、
しなやかに壊れ気味の脳の持ち主の方が
幸せな人生を送れるような気がする。
それが、想像力であり、遊び心なのかも。

であればわたしの仕事というのは
いかに読者の方々の脳の誤動作を誘発させるか
日々腐心してるようなもの・・。

・・ということで、このタイトルなのです。




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浴衣と華火と受験生

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このあいだの日曜は
東京湾大華火祭。

昨年までは自宅からも少し歩けば
運河に架かる橋の上から
すぐ近くに打ち上がる大輪の花火を見ることができたけど
今年はその場所に50階建てのタワーマンションが建設中(T.T)

それ以前に、一緒に行こうと思っていた娘は
友だちが晴海の会場に場所をとってくれたから行って来る、と
ママを捨ててさっさと出かけてしまいました。

彼女が自分で選んだ水色の浴衣を着つけて送り出して
娘の成長ぶりと親離れを心から頼もしく思ったけど・・
ちょっと待て!アンタ受験生じゃなかったか?

そんなこと言ったって耳を貸すはずもないし
年頃の女の子にとって花火大会は
受験と双璧の勝負の大舞台だってことは
わたしだって経験からわかる。

娘を見送ってから、自分もたとう紙をひろげ
20数年前に買った藍染めの浴衣を取り出し
薄紫と銀糸で織られた帯を締める。

この夜は近くの高層マンションに住むKさんが
花火鑑賞の特等席へ招いてくれたのです。

Kさんのお友だちご家族もいらして
なごやかで楽しいひととき。

そう、うちも昨年まではこうして子どもと一緒に
「あがった〜!大きいねえ!」
なんて色とりどりに染まる夜空を見上げていたんだなあ。

もう着られなくなった、子どもたちの浴衣。
わたしが自分用に昔から集めた浴衣。
娘たちに新調した浴衣。

洋服はいさぎよくすぐ処分できるのに
毎年の夏の思い出が染められた浴衣は、捨てられないんですよね。

2,3年後の夏には、この中から
誰がどれを着るか、娘たちと取り合いになるのかな。
そんなのも、いいな。

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海を祭る

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3年に1度の本祭りを迎えて、
門前仲町界隈はすでに6月頃から
祭りの準備に気ぜわしく動きだしていました。

わたしはお祭りのある町に住みたくて
ここへ引っ越してきたようなもの。

ふだんと明らかに違う、商店街のお年寄りたちの表情。
つやつや、活き活きしてきて
この町の素顔の美しさがはっきりと現れる。
それをながめていると、わたしの心も躍りだす。

門仲の八幡さまのお祭りに先だって
3年前も行った佃の夏祭り
今年も子どもを連れて行きました。

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今年はNHKの朝の連続TV小説の舞台になっている効果で
月曜だというのに
ふだん静かな月島の路地はたくさんの見物客でいっぱい。

やけに警官が多いなと思ったら、番組のロケをしています。
主演の榮倉奈々さん、西田敏行さん、飯島直子さんが
手を伸ばせば触れられる目の前を通られて、びっくり。

でも、お祭りの輪の中のひとたちは
そんなことはおかまいなし。
ただ自分のDNAに刻まれた祭りへのたぎる思いをぶつけるように
一心不乱に神輿を担いで歩いていきます。

半纏だけでなく、浴衣姿で担ぐ佃の神輿。
この浴衣姿がたまらないほど、粋。

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住吉神社の宮神輿、八角神輿が各町内を担ぎ渡され
祭りはクライマックスへ。
3本締めがビルの谷間にこだまします。

また明日からいつもどおりの静けさと
無事祭りを終えた充実感に包まれる
わたしの大好きな町、佃・月島。

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