
6月1日。
抜けるような青空の九州はオートポリスに
時を超えて降り立ったのは
1967年型のMVアグスタの500cc、3気筒のレーサー。
そしてこれが、レストア車ではなくて
今年作られたピカピカの新車。
MVアグスタジャパンの前川社長に
電話でそのお話を聞いたときは
何のことやらさっぱり・・というか
そんな漫画みたいなこと
いくら酔狂なイタリア人でもやらないでしょう、
と思っていたのですが・・。

いや〜、もう、言葉が出ませんでした。
スターターを使って、何度目かにようやくかかったそのエンジンの音は
阿蘇の山々に轟いた、と言っても大げさでないくらい。
しかも、とびきりの大音量なのに、
魂を揺さぶるような深い深い、いい音なのです。
この日の夢のマシンのシェイクダウンの模様は
RIDERS CLUB8月号にも掲載されています。
ライダーをつとめるネモケンさんと編集長のサトシさんと
前川社長の幸せそうな顔が
このマシンがなぜ40年の時を経て
地上に再び生まれてくる必要があったのか
その意味を何より語っています。

前の日の夜、まだトランポに積んで積んである3気筒に
待ちきれなくてまたがっちゃうネモケンさん。

レバーやステップの赤いテープは
このマシンの最初のオーナー、
ジャコモ・アゴスティーニさんが巻いた「マイテープ」。

子どものような笑顔のネモケンさん。

走り出すときはネ、こうして・・

こうなって・・

こうできなきゃダメなんだよね。

なんて、うれしそう。

コースイン前、緊張の一瞬。

前川社長も、ほっと、心からの笑顔。

言葉数は少なく、ただほおをゆるめてデレデレしあう
永遠の少年、ふたり。

彼女は、脱いでもすごいんです。


最後の最後まで、この奇跡を見守る。

タコメーターは4000回転から。
ふつうの人に扱えるワケないです。

アゴスティーニさんサイン入りのツナギに身を包む
オーナーのNさん。
Nさんのご好意で、
明日7月20日の富士スピードウェイで
再びこのマシンの音を聴くことができるそうです。
MVアグスタジャパン主催オーナーズ走行会に行かれる方、
ぜひ堪能してきてくださいね!




















